愛しの座敷わらし 上・下

★★★☆☆

荻原浩著

食品メーカーに勤める一家の主・晃一の左遷から、田舎の古民家に引越した高橋家。

夫の転勤に辟易する史子、友達のいない長女・梓美、過保護気味の長男・智也、同居の祖母は認知症かも知れず・・・

しかもその家には、不思議なわらしが棲んでいた。

笑えて泣ける、家族小説の決定版。

座敷わらしの存在に戸惑いつつも、高橋一家は家族の絆を取り戻していく。

彼らを目覚めさせたのは、悲しい座敷わらしの言い伝えだった。

本当の幸せに気付いた五人は、それぞれに新しい一歩を踏み出してゆく。

家族の温かさと強さが心に響く、希望と再生の物語。

≪解説・水谷豊≫

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利休にたずねよ

★★★☆☆

山本兼一著

女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ男・千利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、天下一の茶頭へと昇り詰めていく。

しかしその鋭さゆえに秀吉に疎まれ、切腹を命ぜられる。

利休の研ぎ澄まされた感性、艶やかで気迫に満ちた人生を生み出した恋とは、どのようなものだったのか。

思いがけない手法で利休伝説のベールが剥がされていく長編歴史小説。

第140回直木賞受賞作。

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夕暴雨 東京湾臨海署安積班

★★★☆☆

今野敏著

東京湾臨海署管内で大規模イベントへの爆破予告がネット上に流れた。

安積警部補率いる班と相楽班は警戒警備にあたるが、爆破は狂言に終わる。

だが再び、翌週のコミックイベントへの爆破予告がネット上に書き込まれた。

前回と違う書き込みに、予告の信憑性を訴える須田刑事。

須田の直感を信じた安積は、警備の拡大を主張するが、相楽たちの反発をうけてしまう。

迫り来るイベント日。

安積班は人々を守ることができるのか?

異色のコラボが秘められた大好評シリーズ、待望の文庫化。

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舟を編む

★★★★★

三浦しをん著

玄武書房に勤める馬締光也。

営業部では変人として持て余されていたが、人とは違う視点で言葉を捉える馬締は、辞書編集部に迎えられる。

新しい辞書『大渡海』を編む仲間として。

定年間近のベテラン編集者、日本語研究に人生を捧げる老学者、徐々に辞書に愛情を持ち始めるチャラ男、そして出会った運命の女性。

個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。

言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく-。

しかし、問題が山積みの辞書編集部。

果たして『大渡海』は完成するのか-。

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告白

★★☆☆☆

湊かなえ著

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。」

我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。

語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。

衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラーが遂に文庫化!

〈特別収録〉中島哲也監督インタビュー『「告白」映画化によせて」。

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毒笑小説

★★★☆☆

東野圭吾著

塾にお稽古に家庭教師にと、VIPなみに忙しい孫。

何とかゆっくり会えないものかという祖父の訴えを聞いて、麻雀仲間の爺さんたちが”妙案”を思いつく・・・。

前代未聞の誘拐事件を扱った「誘拐天国」をはじめ、毒のある可笑しさに満ちた傑作が1ダース!

名作『怪笑小説』に引き続いて、ブラックなお笑いを極めた、会心の短篇集。

「笑い」追及の同志、京極夏彦との特別対談つき。

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黒笑小説

★★★☆☆

東野圭吾著

作家の寒川は、文学賞の選考結果を編集者と待っていた。

「賞をもらうために小説を書いているわけじゃない」と格好をつけながら、内心は賞が欲しくて欲しくてたまらない。

一方、編集者は「受賞を信じている」と熱弁しながら、心の中で無理だなとつぶやく。

そして遂に電話が鳴って-。

文学賞をめぐる人間模様を皮肉たっぷりに描いた「もうひとつの助走」をはじめ、黒い笑いに満ちた傑作が満載の短篇集。

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怪笑小説

★★★⋆☆

東野圭吾著

年金暮らしの老女が芸能人の”おっかけ”にハマり、乏しい財産を使い果たしていく「おっかけバアさん」、”タヌキには超能力がある、UFOの正体は文福茶釜である”という説に命をかける男の「超たぬき理論」、周りの人間たちが人間以外の動物に見えてしまう中学生の悲劇「動物家族」・・・etc.

ちょっとブラックで、怖くて、なんともおかしい人間たち!

多彩な味つけの傑作短編集。

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歪笑小説

★★★★☆

東野圭吾著

新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。

自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。

出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭・・・

俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身辺は事件がいっぱい。

ブラックな笑い満載!

小説業界の内幕を描く連続ドラマ。

とっておきの文庫オリジナル。

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補陀落渡海記

★★★☆☆

井上靖著

熊野補陀落寺の代々の住職には、61歳の11月に観音浄土をめざし生きながら海に出て往生を願う渡海上人の慣わしがあった。

周囲から追い詰められ、逃れられない時を俟つ老いた住職金光坊の、死に向う恐怖と葛藤を記す表題作ほか「小磐梯」「グウドル氏の手套」「姨捨」「道」など、旺盛で多彩な創作活動を続けた著者が常に核としていた散文詩に隣接する人生の不可思議さ、奥深さを描く九篇。

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